となりの車線はなぜスイスイ進むのか?/トム・ヴァンダービルト(酒井泰介 訳)

隣の庭は青いんです、owlmanでございます。


そうゆう問題なのか?


本書の選択理由は忘れたけど、誰かの書評でも見てて、借りたような気もする。


となりの車線はなぜスイスイ進むのか?――交通の科学

となりの車線はなぜスイスイ進むのか?――交通の科学


たぶん、自動車が多く走るどの国でも必ず問題になっているであろう、交通渋滞と事故率の話。

著者ヴァンダービルト氏の、高速道路での車線規制におけるギリギリまで合流しない合理的理由をつらつら語ることから話が始まる。


著者が言いたいことは、おおよそ日本でもよく言われる話。
それだけ、どこも同じ問題を抱え、これだけの人間がいても抜本的に解決出来ない、根の深い問題。


どの国でも通勤に要する時間は、ほぼ変わらない(1時間強らしい)が、あくまで平均ということなんやろう。
関西圏で1時間越えると遠距離通勤になる感じがあるが、関東圏では2時間でも珍しくないってゆうし。


新しく道を作れば、全体の交通量が増えるし、
見通しのいい道を作ればかえって事故が増えるらしいし、
ゆうて、道狭くしたりしたら、流れ悪くなるし、
どれもジレンマばっかし。


第4章に、どうしてアリの行列は渋滞しないのか、というものがある。
アリのように行動できれば少し解決という反面、
アリのようになったら、いろんな意味でこれまた大変な問題なんやけどな。


人間が生活を営むという点で、結局、面積あたりの人が多すぎるんじゃね?
平面でなく、縦に生活するしかないんちゃうやろか。