夜のピクニック/恩田 陸

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)


2005年本屋大賞、大賞受賞作。


高校の毎年の行事として歩行祭という朝から次の日の朝まで行われる夜間ハイクがあり、そのスタートからゴールまでの道中に行われる、友達との他愛ない雑談から広がる話。
歩行祭といっても、正式には鍛錬歩行祭といって、どうやらそんなに楽チンなものではないらしい。


主人公・貴子は高3、最後の歩行祭なので、本人、友達も、差はあれど、それなりに気合いが入ってたり、楽しんでたり。
貴子と歩行祭を共にする友達の美和子。
同じクラスの男子、融、その友達の忍。
貴子と融の間にある特別な関係。


夜になると恋話に花が咲くのは、当然ってゆうか、それないと続かない気がする。


実は、タイトルと表紙から勝手に想像していた話と全く違ってた。
むしろowlmanの好みの方向で良かった。


なんか、めっちゃちょうどいいところで、気持ちよく終われる小説。
読んだ後の安堵感が気持ちいい。
本屋大賞受賞が納得できる、現代受けする小説だった。