新しい太陽系/渡部 潤一

冥王星の軌道は、小学生の目にも異端児やってん、owlmanでございます。


冥王星が惑星でなくなった」


2006年8月のこのニュースは、大きく取り上げられた。
なんせ教科書を書き換える出来事やからな。
そもそも冥王星は、アメリカ人の発見したものだったらしい。
日本人が発見した惑星はないけどな。


そんな最近の天文情報でも得ようと選択。
たまたまその書架の横を通ったのがきっかけやけど。


新しい太陽系―新書で入門 (新潮新書)

新しい太陽系―新書で入門 (新潮新書)


太陽から始まり、水金地火木土天海冥。
さらにその外の太陽系外縁天体へ。


地上での超大型望遠鏡、ハッブル改、人工衛星、探索機などの各観測機器の新設や性能向上により、どんどん情報が更新され、学生時代の教科書レベル以下の知識しかないowlmanにとっては、かなり新鮮な話と、結構な誤解もしていることがわかった。
予想以上にためになった。


最終章は、筆者もアジア地区の代表として国立天文台から推薦されて、かの惑星定義委員会に参加していたという。そんな当時の四方山話も中々興味深い。


議論の末決定された惑星の新定義。
しかし、反対論も根強いとか。
wikipedia:惑星の項目も熱い。
そんなこんなで、次回のIAU(国際天文学連合会)は2009年の開催だそうだ。
筆者も「何が起きるのか、まだ予測できる段階ではない」と締めている。


定義が変わるって、なんだか不思議な感じ。