そのときは彼によろしく/市川 拓司

そのときは彼によろしく

そのときは彼によろしく

いま、会いにゆきます/市川 拓司 - owlmanの駄目な(ryからの流れで。


主人公は、智史。現在、29歳?。小さなアクアショップを経営している。
小さな、といってもアクアショップ自体が大きな店を広げる業態ではないし、すでにアルバイト従業員1人を置き、さらにアルバイト募集中というから、アクアショップとしてはかなり軌道に乗っていると思われる。
その、アルバイト募集を見た、という森川鈴音が尋ねてくるところから、メインストーリーがスタートする。


サブストーリーは、彼の中1の頃の仲良し3人組。佑司、花梨と遊んでいた頃。花梨は男勝りの性格。
智史は、そんな14歳の時の花梨への初恋が忘れられず、今に引きずりながら、新しい恋に望んでいる。


市川氏の作風らしく、現在、過去を行き来しながら話は展開される。
時系列が入れ替わる話は、時々頭の中がごちゃごちゃになるけど、なんやか気持ちいい。


登場する犬「トラッシュ」の鳴き方は、「いま、会い〜」に出てくる犬と同じ「ヒューウィック」という鳴き方だった。
いまいち想像付かないけど、声帯を除去してしまうとこうなるらしい。


先を書いてしまうとあれなんでちょっとだけ。
アフターストーリーもあって、店は順調どころか、順風満帆。
かの3人は形違えど、元気だった、ということで、ハッピーエンド、たぶん。


一つゆうなら、フィクションであることを割り引いても、全体として偶然過ぎる感が途中から出てきてしまう。
owlman好みの流れなので許してしまう、というくらい、ストーリーはちょっと出来すぎたかな。




それはそうと、初恋の思い出って年々美化されるからええな。懐かしい感じ。
初恋は実らない、というのはowlman含め多数の経験と思われるが、
そうでない人がたま〜にいてて、ホント運命やねんなぁ、とつくづく。。。


をっと、こんなコメントは、owlmanの柄に合わねぇ。