裁判官の爆笑お言葉集/長嶺 超輝

裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)

裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)

どこで知ったのかはっきりとは覚えてない。ここ最近で一番順番待ちが長かった本。なんせ去年秋の予約分。
順番待ちが異常に多かった。数忘れたけど、数百人待ち。
たぶんネットの書籍ランキングあたりを見てて、ずっと順位が上やったんかも。
そんなにおもろいのか、と借りる気になったような気がする。


んで、タイトルからして結構軽い気持ちで新幹線に持ち込んだんやけど。。。。。


泣ける


あかんで、こんなん。新幹線で読めへんわ。


裁判官が裁判で述べたもののうち面白いものを長嶺氏の見解も含めて紹介されており、約100件が載せられている。
見開きで1件、右が裁判官の言葉とその状況。左が長峰氏の解説・意見など。


裁判官が「らしくない」ことを言い出す気持ちになるくらいだから、重大事件が少なくない。
報道で知っている事件が何件も登場する。


オウム関係
大阪教育大付属池田小の無差別殺人
耐震偽装姉歯事件
槇原敬之覚せい剤
大倉海岸の陥没生き埋め
和歌山毒カレー
などなど


これら以外でも多くの例で人が死んでおり、裁判官が発する一言一句はものすごく重い。
被告も裁判官の判断でこの先が変わるわけで、厳しい叱咤も説教もこれまた重い。


第6章「泣かせますね、裁判長」という章がある。でも、第9章「物言えぬ被害者を代弁」のほうが、はるかに泣ける。9章は全部泣ける。悲惨な事件ばかりやから。



離婚裁判で棄却されるのは珍しいらしいが、その中でも、として紹介される「青い鳥」判決は、この本で唯一文献が示されているので、メモ代わりに書いとく。判例時報1409,p97-