夜明けの縁をさ迷う人々/小川 洋子
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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図書館では順番待ちはなかったのですぐに借りれた。
短編9編集。ほとんどの話で、オチは死人または人間とはいえない状態になってる。やや残酷なものもあれば、しっくりするものまで。
ここでは2編を。
「イービーのかなわぬ望み」
E.B.、エレベーターボーイである、もとい必然的だった彼の一生を、従業員の立場である私の体験で綴る話。不憫だ、といえばそうだし、運命だった、といえばそうだ、という感じ。
「再試合」
同じクラスの野球部の男子を見つめ続ける女子の話。
一言でゆうなら「ストーカー」になってしまうかもしれないが、その言葉の印象とは違う、一途なやさしさを感じる話。気持ちの中では恋に発展していくだろう、と期待をするけど、そうだったのかなぁ、と思わなくもない。在籍高が甲子園出場をするも、試合の決着はつかず、多分恐ろしいくらいの時間が流れて、話の最後でもまだやり直しの試合をやっていた。
高校野球見に行きたいな。春は見れなかった。