でも本当のところはどうなんだ?

外が暖かくなると気がついて2ヶ月。
そろそろ熱いお茶でなくてもいい季節に移り変わり、魔法瓶の活躍回数が減ってきた今日この頃。


いちを理系の端くれのowlman。
そういえば、真空が破れた割には、あれから冷めやすくなったとか、外がさらに暖かくなったとか、ないなぁって思い、しばし魔法瓶の中をイメージしてみた。


身近な疑問を難しく考えてみる。


熱を伝える部分は何箇所かある。魔法瓶に限って考えると、大きく2つ。
真空層を伝わる熱と材質を伝わる熱。もちろんふたを開けると、もあるけど、とりあえずそれは置いておく。
このうち、材質を伝わる熱は、例えばふたの樹脂が暖かくなるとか。あと本体の上のほうが暖かいのはこの魔法瓶がステンレス一体成型になっているので、中の熱がステンレス自体を伝わってくるのは、当然そうなる。


で、問題の真空層を伝わる熱。
空気、気体分子が振動して熱を伝える、と高校だったかで習った。
しかし、もうひとつ忘れてた。
wikipedia:熱放射
昔のニクロム線ヒーターとか、最近ならハロゲンヒーターとかの、赤くなって暖かいあれ。
あれは空気が暖かいのやなく、赤外線が出ているので、その方向だけが暖かい。
それと同じことが、この魔法瓶で起こっていることにやっとこ気がついた。
赤外線なので真空でも伝わる。太陽の熱が地球までしっかり届くように。


で、象印のHPに本体が暖かくなることについて書いてないやろか、と捜してみた。
したら、あった。
http://www.zojirushi.co.jp/faq/faq_stainless4.html#1
ちゃんと解説してた、真空層と輻射熱防止。
owlmanが持ってるタフマグは真空層が1mmしかないとかで、非常に薄いことでスリムになったらしい。輻射防止には箔を入れる隙間がないので、銀メッキ採用品かな。でも、ボトルを指でコンとつついてみると「シャーン」という中国のドラ(あれ何て名前なんだ?)みたいな音が中で響く。音が反響してるのか、箔が響いてるのか、よくわからんな。


改めて思う。
象印さん、疑ってすまんかった。ちゃんとした一流製品やった。