サクリファイス/近藤 史恵

実は失敗エントリー、owlmanでございます。


この読書記録は、先日書いていたんやけど、どうやら保存するんを忘れていたらしい。
ふと気が付いた時には、アップされてへんかった。
一回書くと、だいたい忘れてしまう。同じことは2度と書けない。
残念。


思い出しながら書いてみる。


サクリファイス

サクリファイス

sacrifice
━━ n. いけにえ, 犠牲 (to); 【神学】キリストのはりつけ; 献身 (to); 損失; 投げ売り; 【野】犠打.


infoseek楽天 マルチ辞書より


野球の犠牲バントをsacrifice buntという例えが、本作の意味を掴みやすい。


とある、自転車ロードレースのチームの話。


主人公 白石誓。自転車ロードレーサー。高校まで陸上をやっていたが転向。
現在は、プロチームに所属。


途中、練習場所として、大阪ー奈良間の旧道にある暗峠が登場する。
最近、ほんわかテレビ酷道マニアが身近な酷道として紹介してたが、歩いて上るのもたいがいな急坂。素人には、チャリを押して上がるのも苦痛に見える。
その他、箕面にある勝尾寺も出てくる。在阪チームがモデルらしい。どこのチームがモデルやろう、って思ってたけど、母体がフレームメーカーとのことで堺にあるシマノかな?


本作序盤に、自転車レースは紳士的である、のような表現がある。
自転車レースといえば、ツールドフランスなら、多少テレビで見たことがある。チームを組んで走っているが、隊列を組んで、先頭以外は空気抵抗を少なくしている。先頭はその分しんどいが、定期的に先頭は交代している。


こんな場面は同じチームで当然やっているものと思っていたが、本書によるとそうばかりでもないらしい。ライバル同士で隊列を組んで、先頭を交代しながらレースを進めることもあるとか。


タイトルである「サクリファイス:犠牲」は、そんなチーム内での助け合いを、あえてライバル心剥き出しに描く。それを貢献と見るか、犠牲と見るか。


チームプレイのスポーツでは、助け合いは大なり小なりの必然性があるはず。でないと、チームの意味がない。野球のピッチャーとか、サッカーのFWとか、目立つけど、彼らを支えているのがメンバーやし。





本作では、ツールドジャポンという名のメインイベントがあるが、英語に言い換えたツアーオブジャパンは実在のレース。本書で登場するコース名も実在と同じ名前。


何となく気になるので、調べたら、今期終わったばっかw
13th TOUR OF JAPAN
来期までには忘れてまいそうやわ。