きみの知らないところで世界は動く/片山 恭一

片山氏の世界観は好きです、owlmanでございます。


セカチューの作者、と書くほうが万人に伝わるかもな。


きみの知らないところで世界は動く

きみの知らないところで世界は動く


03年刊行のものを読んだけど、初版は95年。
復刊にあたって、デジタルリマスターを施したとのこと。
一度絶版されたらしい。
幻のデビュー作登場、との帯が付いていて、人気作家になっての復刊。
ところで、物語のデジタルリマスターって、何するんやろ?
以前は活版印刷だった、ゆうことかな?
95年も活版は少なくなってたと思うから違うか。



中心人物は、ぼく、ジーコ、カヲル。
高校の同級生。
「ぼく」の名前がどっかにあったかもしれないが、忘れた。


セカチューの流れよろしく、どこか将来の時点からの回想録。
ジーコとの馴れ初めから話は始まるが、カヲルとはすでに知り合い、という段階。
高校3年間のトピックが3分の1.残り3分の2が大学1年での話。


物語に西暦が振ってあり、1974年からのこと。
片山氏が59年生まれとのことで、作品の時代背景は、著者の時代背景に一致する。
ケータイなんかないので、家の固定電話と手紙という連絡方法なのだが、
すでに過去のものであり、想像するのに若干時間が掛かってしまう。


「ぼく」はかなり本を読むらしい。
人並み程度以下しか本を読まないowlmanから見て、
感心するくらいの分量と想像される。



そして、最後はタイトル通りの世界へ。