チーム・バチスタの栄光/海堂 尊

なんやか旬は過ぎた気がします、owlmanでございます。


やっとこ順番が回ってきた。
もとい、自分のせい。
以前に書いた借り損ねがバチスタやった。
再予約は、意外と短い約3ヶ月待ち。この間に蔵書が増えたんかも。


こないだは、テレビドラマをやってた。見てないけど。


チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光


owlmanは、以前に海堂氏の「死因不明社会」を読んでいる。
この本の売り上げも左右する帯にて、前振りとして登場する本書。



バチスタ手術とは、心臓手術である、という程度の理解でも十分本書は読める。
もっとも、冒頭で概要を分かりやすく解説してくれてるが、
文字で見ててもハイリスク手術であろうことは、容易に想像つく。
wikipedia:バチスタ手術


病院の勤務体系は正直知らないが、恐らく交代制であり、
複数で行う作業も、メンバーは入れ替わるかと思う。
しかし、この手術については、高度な連携を求められるせいか、
固定メンバーで行われるらしい。


そんな優秀なチームが、立て続けに手術に失敗。
心臓手術の失敗は、患者死亡ということ。
内部調査を命じられた一勤務医が、ゴタゴタに巻き込まれる騒動。


著者・海堂氏は現役医師。Aiという死因調査方法を広めたいそうだ。
Aiの内容は死因不明社会で。
Aiを使った死因特定方法の強力さを、チームバチスタでも描いている。


出版されて暫く時が過ぎ、ドラマも放映されているところだが、
内容はこのくらいにしとこ。





感想として、ちょっと期待しすぎた。
せやけど、本書の面白さの問題ではなく、owlmanの問題。
Aiが出てくることを、前出著書で分かってしまっていたので、
肝心のクライマックスが楽しみ半減であったことは否めないし、
期待大でハードルはだいぶ上げていた。


第4回ミステリー大賞の受賞作。
十分に面白いはずや。


余談 第4回ミステリー大賞

本書の最後に第4回の選評が載っている。
第4回は混迷の選考会。全員の選評が実におかしい。


大賞は、本作「チーム・バチスタの栄光/海堂 尊」。
大賞選出は、ほぼ全員が推薦一致しながら、通常あるべき優秀賞を選出せず、
特別奨励賞をわざわざ設けて選出することになり、
各選者各様の見方をしている模様。


そんな問題作、いや失礼、
特別奨励賞受賞作「殺人ピエロの孤島同窓会/水田 美意子」も
読みたいが、ミステリーはさほど好みでないowlman。
とりあえず、ここにメモっておく。