一瞬の風になれ3(ドン)/佐藤 多佳子

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

2007本屋大賞 大賞受賞作。


第1部(イチニツイテ)
第2部(ヨウイ)
で、続き。


季節は、2年生の11月から。


兄貴の健一は、しばらくサッカーをお休み。
健一の後押しで、新二は自分に集中できるようになった。
といっても、メンタル面に弱みを持つ新二なので、時々集中力を欠く。
谷口とか、谷口とか、谷口とか。おもろいから連呼してやる。
この状態で自分に勝て、ゆうのが相当難しい。


それでも、新二の仕上がりは相当いい。
連もいい。連は天性の走りなのか、よくわからんが。
4継としては、他の3人(ぇ?)の仕上がりも、バラつきがあるが、チームとしていい感じ。


あんまし明かしたらあかんやろうけど、昨年の実力からして県大会に進むことは実力通り。
3年のシーズン、県大会で第3部半ばまで来てしまった、としておこう。
チームプレイは、色々あるからな。



にしても、佐藤氏は、最後まで新二の4継に集中した。
この作品として、4継に始まり、4継で終わった。


最後の謝辞の欄に、経験者から相当習ったと思われるお礼がある。
個人のレースも大事だろうけど、やっぱチームプレイが一番なんやな。
経験者語る、の重さが、この作品には詰まっていることが良く伝わった。


あ、佐藤氏殿、新二と谷口とのその後もちょっと知りたかったんですけどぉ。
そうゆう話やないか。脱線したらあかんか。