終末のフール/伊坂 幸太郎

終末のフール

終末のフール

本屋大賞2007で4位だった本。タイトルになんとなく惹かれて。


小惑星が8年後にぶつかる、ということが5年前にわかった時代。
つまり、あと3年しか生きられない予定の人々の1コマ。


世の中、いろんな人がいるように、人それぞれに色んな受け止め方や対応があり、ありがちに感じる場面もあれば、うーんと唸る考え方まで。
お互いの知人や親族が亡くなっていることを、半ば当然のごとく挨拶し合う部分は、ちょっと怖くなったけど、でも実際混乱が起こればそうなるだろうな。
現代でも部分的には暴動や民族浄化など忌まわしい出来事が起こってるし、その報道を見る限り、人間の怖さを感じる。


ひとつ、二ノ宮君の考えは、シュールだが一考に価すると思う。
「みんながそう思うから、そうなった」
いろいろ当てはまる気がするな。



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