あぽやん/新野 剛志

空港って何かわくわくします、owlmanでございます。


とか言っときながら、飛行機で旅行とかしない。
空港行っても、見てるだけ。


あぽやん

あぽやん


2008年上半期 第139回直木賞候補作。その回の受賞作は「切羽へ」。


主人公 遠藤慶太(29)。
航空会社子会社の旅行会社で、企画課に勤めていたが、成田空港支所に飛ばされてきた事から話が始まる。
旅行会社での花形職は添乗員ではなく、企画なのかもしれないが、空港常駐職=あぽやんは、閑職扱いらしい。


空港は人の動きで仕事量がずいぶん違うと思われ、盆休み最終休日となる今日(8/16)あたりも殺人的な忙しさのはず。
そんな繁忙と閑散の波の激しい仕事での、繁忙状況のトラブルとか、職場恋愛しか登場しない恋バナとか。


サービス業をやってると、顧客からの無茶振りがあるのは日常茶飯事。
それをいかにうまくごまかして乗り切るかは、どの業種でも重要。ごまかし=誠意ある嘘も含めて。


どんなに不遇にみえる仕事でも、やりがいを見つければやっていける、人間の順応の単純さに時々感心する。
そんなこんなの、あぽやん1年生の物語。





本の帯に「空港のトラブルシューター」と書かれている。
閑職扱いのあぽやんだが、本当は結構大事な仕事なんですね。
ただ、航空業界ってゆうか、旅行業界の他の部門が花形過ぎるだけ。