真鶴/川上 弘美

真鶴

真鶴


何で借りたのか忘れた。


夫が失踪し、残された京が母や子と生活しながら、仕事先の男と関係を持ちつつ、さらに別な何かに心を持っていかれている。夫の失踪からは十数年が流れている。


そ、ついてくる何かがあるのだ。


読んだあと、最後に参考文献として真鶴町史が挙げられてて、実地名であると知ったので、ちょっと調べてみた。


真鶴町とは、神奈川県に実在の地名、小田原と熱海の間にある、海沿いの町。
箱根駅伝で小田原を通るが、1号線が向かう箱根方面に行かず、そのまま海岸沿いに進んで JR東海道線3駅目。
てゆうか、駅付近が急カーブ過ぎて新幹線も徐行を強いられる熱海駅から在来線2駅のほうがわかりやすいか。


東京から95km、快速などを使えば1時間半以内でいけそうやけど、京は普通電車で2時間揺られるのが好みのようだ。


物語の中に描かれる海の祭り、寂しさを強調する半島、遠いけれど東京駅から1本の電車で来れる、などは実話と同じ設定やったらしい。