博士の愛した数式/小川 洋子

博士の愛した数式

博士の愛した数式

原作が映画化され、それがテレビで放映されたことで知った話。
その時は順番待ちが多くて借りれなかったのだが、先日思い出して検索してみたら、フリーになってた。
知ってる話なのですんなり読み進むかと思ったが、いつもどおりのペースだった。


映画が放送されたのを見た時も、中々面白かった。
今回小説を読むことで、原作をデフォルメした部分がわかったのだが、この部分があってこそ、話が理解できた気がする。吉岡秀隆が教師を演ずる数学の授業がこの話の理解にかなり役立った。その点、映画も良かったと思う。


読んだ感想としては、敬愛、という感じがした。
映画を見たときはそういう感じはしなかった。
映画では時間が現在と過去を行き来し、挿話でわかりやすくしていたが、小説では一貫した時間経過だった。だから、小説での現在形での雰囲気が映画では感じる事が出来なかったんやないかと思われた。あるいは、owlmanがついていけなかっただけとも思うけど。


何箇所かで出てくる、博士の「静かだ」という言葉が終わりに近づくにつれ重みを増した。
何故か自分でも良く分からないのだが。


P.S.
実は最初こちらの画像を選択していた。

博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式 (新潮文庫)

んで、良く見たらタイトルの配置が逆になってて新書と文庫の表紙が違うことを知った。
表紙面積の都合で全く違うならともかく、なんで逆にしたんだろうな。